HPDBNノードアーキテクチャ
HPDBN(Heterogeneous Polymorphic Distributed Brain Node)は、センサー知覚、ローカル意思決定、デバイス実行、ピア協調をノード単位に閉じ込めるCore標準です。通信が停止しても、期限内のローカル入力がある限りローカル経路を継続します。
ノードの構成
flowchart TD
Sensor[利用側センサーアダプタ] --> Spatial[Local Spatial Nodes]
Spatial --> Obs[SpatialObservation]
Obs --> PFC[Local PFC]
State[負荷・電池・通信・期限] --> PFC
PFC --> Decision[PfcDecision]
Decision --> Bridge[RuntimeAdapter]
Bridge --> CPU[Local CPU]
Bridge --> SNN[Local SNN / 既存DevicePlugin]
PFC -. 要約のみ .-> Peer[Peer / External Optimizer]
Peer -. 認証済み要約 .-> PFC
CPU --> Safety[利用側 Safety Barrier / 制御層]
SNN --> Safety
Local Spatial Nodes
センサーアダプタから受け取った入力を、SpatialObservationに変換します。Coreが扱うのは追跡ID、座標、相対速度、予測位置、TTC候補、信頼度、品質、ソースマスク、モデル版、単調時刻です。生画像・生点群の外部送信や、座標系の変換、物体追跡アルゴリズム、センサー故障判定は利用側の責務です。
VALIDは観測が利用可能であることだけを示し、安全を保証しません。欠測・遮蔽・時刻ずれ・センサー不整合はDEGRADEDまたはUNKNOWNとして伝播します。
Local PFC
PfcInputから推論経路と公開方針を決定します。
- TTCが緊急閾値以下、または処理期限までの余裕がローカル予算以下なら、外部通信を待たずローカル経路を選択
- RTT超過、リンク品質ゼロ、通信不可なら外部非同期経路を選択しない
- 入力期限切れ、ノードID不一致、モデル版不一致、範囲外・NaNは
NONEとして拒否 - 通常時のみ、条件を満たす場合に
EXTERNAL_ASYNCと要約公開を許可
PFCはPWM、モーター指令、飛行制御、Safety Barrierを生成しません。最終動作は利用側の安全制御層で決定します。
RuntimeAdapterと既存プラグイン
CoreのRuntimeAdapterはavailable(path)とrun(path, payload)だけを要求します。既存のG-QuAT、NorthPole、LoihiなどのDevicePluginは、DevicePluginRuntimeAdapterで経路と実行メソッドを対応付けて再利用できます。デバイス別のHPDBN実行ファイルは必須ではありません。
runtime_available=Falseのプラグインは、シミュレータfallbackのメソッドを持っていても実デバイス経路として選択されません。シミュレーションを使う場合は、検証環境であることを明示した利用側設定にします。
ノード状態と降格
| 状態 | 条件 | Coreの動作 |
|---|---|---|
LOCAL_READY |
入力が期限内でローカル経路が利用可能 | CPUまたはSNNを実行 |
EXTERNAL_ALLOWED |
緊急でなく、RTT・リンク品質が許容範囲 | 非同期要約処理を許可 |
COMMUNICATION_DEGRADED |
RTT超過または通信断 | 外部投入を停止しローカル継続 |
INPUT_INVALID |
期限、品質、モデル版、値域が不正 | NONEを返し安全制御へ通知 |
RUNTIME_UNAVAILABLE |
選択経路の実行環境が利用不能 | 別の利用可能なローカル経路または安全制御へ移行 |
Coreは外部応答の到着をローカル安全の前提にしません。PFCやSpatial Nodesの停止検知、ウォッチドッグ、電源・温度・メモリ監視も利用側で実装します。
Core実装との対応
主な契約はEvoSpikeNet-Core/evospikenet/hpdbn.pyにあります。LocalHPDBNNodeは経路判断とpeer summaryの基本検証を提供し、DevicePluginRuntimeAdapterは既存DevicePluginを接続します。航空安全認証済み実装、センサー製品仕様、機体固有の制御は含みません。